それは障害なんですか?それとも財産?

タイトルの言葉は、ミルトン・エリクソンの言葉です。 彼は、物心がつくよりも早く、 ポリオという病気にかかり、 ほぼ全身がマヒしていました。 動かせるのは、眼球、そして 嚥下機能等の一部の機能 だったとされます。

ミルトン・エリクソンの言葉と人間の可能性を信じること

そんな彼は、多くの医師や臨床心理家が 詰めかけるセミナーで、こう言いました。

「あなたがたは自分がどうやって立ちあがり、 歩きはじめたのか知らないだろうが、 私は知っている。なぜなら、この目ですべてを見ていたし、 今でもつぶさに思い出すことができるからだ。」

エリクソンは、本能(発達・成長)で 立ち上がったのではなく、 赤ん坊が立ち上がるのを「観察し」 その動きを記憶し、分解し、理解して 言葉の通り「自らの力で」 立ち上がったのです。

しかし、2度目のポリオがまた、 エリクソンを襲います。

この時、エリクソンは1度目のポリオによる 麻痺から立ち直った「経験」によって また体の動きを取り戻しました。

だから、エリクソンはこう言います。

「観察だ。患者と自分自身を観察すること。 これによって 治療に必要な情報は すべて自分のものとなる。」

サリバンと同じく、彼も 「支援者は自らを観察せよ」 と言っているわけですね。

彼は、ポリオによる全身麻痺という 障害の経験によって 類稀な「観察力」を手に入れました。

彼の伝説的・天才的な逸話は、 枚挙に暇がありません。 例えば彼は、女性が妊娠すると 「前頭部分に変色が認められる」 などの変化があると言っています。

これらの能力は、 ポリオによる麻痺が無ければ 手に入ることはなかった。 だから彼は、障害や疾病を経験することは 健常・健康な人では知覚しえない、 「何か」を手に入れることができるという 「見方」をしていたんです。

それは障害や疾病に限らないのではないでしょうか。

例えば、就職活動に失敗した。 それは悲しく、辛いことだと思います。

しかし、その経験は別の何らかを学ぶ、手に入れる「機会」になり得るわけです。

就職していたら気づくことが無かった「何か」に 気づくことができる機会ですね。

それが「財産」になる。

エリクソンの言葉は、「人間の可能性」への前向きな敬意であふれています。

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