ISO 45001は、労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格です。2013年6月、労働安全衛生マネジメントシステム規格を開発するISO/PC283の設置が決定し、幹事国及び議長国に英国が割り当てられ規格開発がスタートいたしました。
2007年に改訂されたフォーラム規格OHSAS 18001や2001年にILO(国際労働事務局)が発行したILO-OGH 2001を基に、 ISOで初の労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格として開発が進められました。
当該分野では、OHSAS 18001の他、 OHSAS 18002、厚生労働省の「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」や中央労働災害防止協会、建設業労働災害防止協会などの業界が定めるガイドラインをはじめ、多くの標準(規格類)が既に存在しております。
ISO 45001はそれら従来の法令や規制と矛盾しない、かつ、労働者の安全を第一とした規格とするべく議論が進められて、2018年3月12日(月)に発行されました。
(引用:日本規格協会グループ)
海外からの外国人労働者も増えてきていますが、ISO45001は国際規格のため、特に労働安全衛生についての意識が高い労働者などを雇用する際は、アピールポイントになると考えられます。
労働安全衛生等に関する認証としては、「健康経営」などもありますが、日本だけの規格・認証ではないことがISOのメリットの一つと言えます。